反射防止(AR)フィルムによる眼精疲労軽減が実験により実証され、医学誌に発表されました*)。日本油脂のReaLookがこの実験に使用され、その効果が確認されました。
参考文献
*)The Effect of Antireflection Film Use on Blink Rate and Asthenopic
Symptoms during Visual Display Terminal Work.
Miyake-Kashima, Minori MD et.al , Cornea. 24(5):567-570, July 2005.
1. 実 験
被験者7人に対して、眼精疲労の自覚症状や瞬きの回数を、ディスプレイのARの有無で比較した。液晶ディスプレイの前面にMS樹脂板を配置して実験に用い、ARフィルムはこのMS樹脂板の両面に貼り合わせて使用した。
ディスプレイ上のDVD映像を10分間観ているときの瞬目率(1分間あたりの瞬きの回数)を、瞬目率測定解析装置を使用して2日間にかけて測定した。
| 1日目 |
1.ディスプレイを見ない状態(ベースライン)での瞬目率を測定
2.ARフィルムを使用しない状態での瞬目率を測定 |
| 2日目 |
1.ベースラインでの瞬目率を測定
2.ARフィルムを使用した状態での瞬目率を測定 |
また被験者には、DVD映像を観る前と観た直後での眼精疲労の自覚症状について、数直線を利用して視覚的に表現してもらった。この数直線をもとに、眼精疲労の自覚症状をスコア(0~100評価、数値が高い方が疲労度大、数値が小さい方が疲労度小)とした。
瞬目率及び眼精疲労の自覚症状の変化については、Student T検定によって評価した。


2. 結 果
ARフィルムを使用せずにDVD映像を観た場合には、ベースラインでの瞬目率が15.7±5.9回/min.であったのに対して、9.6±4.3回/min.まで大きく減少していた。
一方、ARフィルムを使用した場合は、ベースラインの瞬目率が14.6±9.2回/minに対して、14.3±9.2回/minであり大きな差は見られなかった。
またDVD映像を観た後の眼精疲労の自覚症状を比較すると、ARフィルムを使用しない場合の72点±18%に対して、ARフィルムを使用した場合は52点±11%と疲労度が低くなった。この差は統計学的に見て有意な差である。
3. まとめ
ディスプレイ端末作業は、眼精疲労の症状や瞬目率の低下に影響を及ぼすと考えられる。ディスプレイにARフィルムを使用することで、スクリーンの反射光を抑え、瞬目率の減少や眼精疲労の症状も防ぐ可能性がある。 |